誰も得しない日本史

誰も得しません

共通テスト難易度考察 H30試行調査6

H30試行調査の問題文はこちら(16MB)

大学入試センター

 

このシリーズの基本コンセプトは、こちらをご参照ください。

www.daremotokushinai.com

 

解答番号6

以下の選択肢、a~eを時代順に並べます。

 

a 中央政府の機能が弱く、在地の力で自ら救済することが原則であった。

b 法律が整備され、大規模工事の際には影響を事前評価する仕組みができた。

c 河川の修復のため、地方の諸侯にお手伝普請が課せられた。

d 中央政府の指示により陸・海軍が派遣され、救援に当たった。

e 中央政府の命令で、郡家(郡衙)の倉から米が施される仕組みがあった。

 

aは中世のことですが、こうした時代の大きな特色は、『一問一答』では分かりません。

bは1997年の環境アセスメント法のことですが、『一問一答』には載っていません。

cの「お手伝い普請」はその他の必要用語で、江戸時代のことです。

dの陸・海軍は明治時代に創設されて、太平洋戦争敗戦後に解体されました。受験生も周知の知識だとは思いますが、『一問一答』には、直接の言及はありませんでした。

eは古代の「義倉」(その他の必要用語)のことで、郡司の政務所である「郡家」もその他の必要用語です。

 

以上により、その他の必要用語まで暗記していれば、eよりもcのほうが新しいことが分かり、選択肢を①③④⑤⑥に絞ることができます。

 

この問題の配点は3点なので、期待値は次のようになります。

 

【期待値表 解答番号6】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

0.5

0.5

基本用語習得

0.5

0.5

標準用語習得

0.5

0.5

その他の必要用語習得

0.6

0.6

 

【期待値表 累積】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

10.75

4.0

基本用語習得

14.0

4.75

標準用語習得

15.5

6.25

その他の必要用語習得

15.6

6.35

 

下の拙著では、センター試験でも同様の調査をしていますので、これからの調査結果とそちらと比較してみれば、『一問一答』という指標を用いて、センター試験に必要な知識レベルと共通テストに必要な知識レベルがどれだけ変化したのかが明らかになっていくことでしょう。 

 

 

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