誰も得しない日本史

誰も得しません

共通テスト難易度考察 H30試行調査7

H30試行調査の問題文はこちら(16MB)

大学入試センター

 

このシリーズの基本コンセプトは、こちらをご参照ください。

www.daremotokushinai.com

 

 

解答番号7

下のX・Yという事実から考えられることを、以下の選択肢a~dから選びます。

選択肢の組み合わせの関係上、Xはaとbの二者択一で、Yはcとdの二者択一です。

 

X 発見された道路は直線的な道路である。

Y 官道の推定路線と条里制遺構の一辺とは方位が一致している。

 

a 官道は、国府と郡や里を結ぶために造られた。

b 官道は、中央と地方との情報伝達の速さを重視して造られた。

c 官道は、都の街路と同じ方位でルートが設定された。

d 官道は、土地の区画制度の基準と関係している。

 

Xですが、『一問一答』には「駅制」(その他の必要用語)や「駅家」(標準用語)はありますが、それらの説明文を見ても判別はできません。Xから推測するしかありませんね。「直線的」が示すものはbです。

Yですが、資料を見ると、地方の官道は東西南北に平行に敷かれていません。これに対して、都の街路はほぼ東西南北に平行に敷かれています。ただし、このことは『一問一答』からは分かりません。資料の地図からは、明らかに官道が条里制(標準用語)遺構と平行に敷かれていることが読み取れます。よって、標準用語まで学習していれば、cを積極的に消去はできなくても、dが適当であることが分かります。

 

以上により、Xは資料の読み取りにより、Yは標準用語の知識で判別できます。

 

この問題の配点は3点なので、期待値は次のようになります。

 

 

【期待値表 解答番号7】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

1.5

0.75

基本用語習得

1.5

0.75

標準用語習得

1.5

その他の必要用語習得

3

1.5

 

【期待値表 累積】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

12.25

4.75

基本用語習得

15.5

5.5

標準用語習得

18.5

7.75

その他の必要用語習得

18.6

7.85

 

 

下の拙著では、センター試験でも同様の調査をしていますので、これからの調査結果とそちらと比較してみれば、『一問一答』という指標を用いて、センター試験に必要な知識レベルと共通テストに必要な知識レベルがどれだけ変化したのかが明らかになっていくことでしょう。 

 

 

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