誰も得しない日本史

誰も得しません

共通テスト難易度考察 H30試行調査14

H30試行調査の問題文はこちら(16MB)

大学入試センター

 

このシリーズの基本コンセプトは、こちらをご参照ください。

www.daremotokushinai.com

 

 

 

解答番号14

10~14世紀に「外からの波」(海外からの影響)は少なくなかったことを示すと考えられるものを以下の選択肢から選びます。

 

① この時代には、海外渡航許可書を持った貿易船が東南アジアに行っており、その交流を通して「外からの波」は少なくなかった。

② この時代には、中国に公式の使節が派遣され、先進的な政治制度や文化などがもたらされており、「外からの波」は少なくなかった。

③ この時代には、長崎の出島の商館を窓口にして、ヨーロッパの文物を受け入れており、「外からの波」は少なくなかった。

④ この時代には、中国との正式な国交はなかったが、僧侶や商人の往来を通して「外からの波」は少なくなかった。

 

①は朱印状という海外渡航許可証をもった朱印船による貿易のことであり、秀吉のころから江戸時代初期までのこと、すなわち16~17世紀のことです。「朱印状」は基本用語で、「朱印船」は標準用語です。

②の中国に公式の使節を派遣した時期は、(倭国の時代から)838年、すなわち9世紀の遣唐使までと、義満が使者を派遣した1401年(15世紀)から大内氏が滅亡する1551年(16世紀)までです。遣唐使の廃止についても、義満の使者派遣についても、基本用語で問われています。

③の「出島」は基本用語で、17世紀以降のことです。

④については、『一問一答』には直接には問われていませんでした。しかし、基本用語の知識があれば、①~③から消去法で④が答えであることが分かります。

 

一見、思考させる問題のように見せかけて、知識が問われただけの問題ですね。

この問題の配点は3点なので、期待値は次のようになります。

 

【期待値表 解答番号14】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

0.75

0.75

基本用語習得

3

3

標準用語習得

3

3

その他の必要用語習得

3

3

 

【期待値表 累積】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

16.58

8.33

基本用語習得

24.95

11.58

標準用語習得

32.75

15.83

その他の必要用語習得

34.35

15.93

 

 

 

下の拙著では、センター試験でも同様の調査をしていますので、これからの調査結果とそちらと比較してみれば、『一問一答』という指標を用いて、センター試験に必要な知識レベルと共通テストに必要な知識レベルがどれだけ変化したのかが明らかになっていくことでしょう。 

 

 

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