誰も得しない日本史

誰も得しません

共通テスト難易度考察 H30試行調査23

H30試行調査の問題文はこちら(16MB)

大学入試センター

 

このシリーズの基本コンセプトは、こちらをご参照ください。

www.daremotokushinai.com

 

 

解答番号23

1881~1892年における、大蔵卿・大蔵大臣の財政政策として、正しいものを以下の選択肢からから選びます。

 

① 歳入を増加させるため、地租の引き上げを行った。

② 日本銀行を設立し、銀兌換の銀行券を発行した。

③ 不換紙幣を処分するために、歳出超過の予算が編成された。

④ 緊縮財政がとられたので、軍事費への支出は削減された。

 

まず最初に、この時期の大蔵卿・大蔵大臣が「松方正義」(基本用語)で、その財政政策が「松方財政」と呼ばれることを知っておかなければなりません。

その政策の内容ですが、①と③に関わることは、その他の必要用語の「(不換)紙幣の整理」で説明されています。増税したのは地租ではなく、間接税などですが、『一問一答』の説明からは分かりません。③については、「歳出の切りつめ」と説明されているので、①と同様に誤りであることが分かります。

②の日本銀行が設立されたことは基本用語で説明され、兌換銀行券である日本銀行券が発行されたことは標準用語で説明されていますが、本位貨幣が銀貨であったことは、その他の必要用語でしか説明されていません。

④は間違いで、軍事費は削減されなかったのですが、『一問一答』では、そのことは問われたり、説明されたりしていません。

 

以上をまとめると、標準用語までの知識では選択肢を絞ることはできません。その他の必要用語の知識があれば、②が正しいことが分かります。

 

この問題の配点は3点なので、期待値は次のようになります。

 

【期待値表 解答番号23】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

0.75

0.75

基本用語習得

0.75

0.75

標準用語習得

0.75

0.75

その他の必要用語習得

3

3

 

【期待値表 累積】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

28.83

15.08

基本用語習得

46.7

13.58

標準用語習得

56

29.33

その他の必要用語習得

59.85

33.93

 

 

下の拙著では、センター試験でも同様の調査をしていますので、これからの調査結果とそちらと比較してみれば、『一問一答』という指標を用いて、センター試験に必要な知識レベルと共通テストに必要な知識レベルがどれだけ変化したのかが明らかになっていくことでしょう。 

 

 

 【お知らせ】

Amazonで電子出版しています
 
 
Youtube版「のぶたの誰も得しない日本史 」