誰も得しない日本史

誰も得しません

共通テスト難易度考察 H29試行調査10

H29試行調査の問題文はこちら(32Mと重いです)

大学入試センター

 

このシリーズの基本コンセプトは、こちらをご参照ください。

www.daremotokushinai.com

 

解答番号10

伯耆国東郷荘下地中分絵図を参考にして、下地中分が行われた時期が下のAからDの、どれとどれの間であったのかを選びます。

 

A 荘園の増加が進み、一国内は荘園と国衙領で構成されるようになった。

B 東国に誕生した武家政権は、地頭設置を朝廷に認めさせ、地頭は荘官などの権限をひきついだ。

C 没収した朝廷方所領に新たに地頭がおかれ、地頭の設置範囲が西日本にも拡大した。

D 戦国大名の領国支配が強化されるとともに、荘園はほぼ解体した。

 

最短チャートは次のようになります。

①下地中分の時期を確定する。

②AからDの中に位置づける。

 

『一問一答』の「下地中分」(基本用語)は、鎌倉時代の項に掲載されているので、基本用語の知識だけで、下地中分が鎌倉時代の話であることまでは絞れます。さらに、標準用語に今回の絵図の「東郷荘」があり、その説明文には「13世紀半ば」とあります。よって、標準用語の知識まで身に着けていれば、鎌倉時代のなかでも、1221年(標準用語)の承久の乱(基本用語)以降であるところまで絞ることができます。

 

Aは、いわゆる荘園公領制の成立のことで、平安時代後期のことです。「荘園公領制」は『一問一答』では問われていません。Bが鎌倉時代の成立であることは、「地頭」(基本用語)などから明らかでしょう。基本用語の知識の範囲です。Cは1221年の承久の乱(基本用語)の結果についての説明です。Cで新たにおかれた地頭は「新補地頭」(標準用語)です。戦国大名(基本用語)とあるDが、戦国時代(基本用語)の話であることは言うまでもないでしょう。

 

設問にあるとおり、A~Dは「時代順」に並んでいるので、基本用語の知識まであれば、下地中分はBよりも後であることまで絞れます。そして、標準用語の知識まであれば、CとDの間であるという正解まで導くことができます。

歴史用語は、時代順に整理しておくことが重要ですね。

 

この問題は五者択一なので、期待値は次のようになります。

 

【期待値表 解答番号10】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

0.2

0.2

基本用語習得

0.6

0.6

標準用語習得

1

1

その他の必要用語習得

1

1

 

 

【期待値表 累積】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

5.45

2.45

基本用語習得

7.6

3.6

標準用語習得

8

4.25

その他の必要用語習得

9.25

5.5

 

 

以下の拙著では、センター試験でも同様の調査をしていますので、これからの調査結果とそちらと比較してみれば、『一問一答』という指標を用いて、センター試験に必要な知識レベルと共通テストに必要な知識レベルがどれだけ変化したのかが明らかになっていくことでしょう。 

 

 

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