誰も得しない日本史

誰も得しません

共通テスト難易度考察 H29試行調査12

H29試行調査の問題文はこちら(32Mと重いです)

大学入試センター

 

このシリーズの基本コンセプトは、こちらをご参照ください。

www.daremotokushinai.com

 

解答番号12

伯耆国東郷荘下地中分絵図から読み取ることのできないものを、以下の選択肢から選びます。

 

① 東郷荘には、どのような宗教施設があったか。

② 東郷荘の人々が、どのような仕事をしていたか。

③ 東郷荘では、年貢や公事はどのような方法で徴収されたか。

④ 東郷荘の下地中分は、政権により承認されていたか。

 

絵図中に「置福寺」や「木谷寺」があるので、①は絵図から読み取れます。

絵図中に田畠や牧場があるので、②も読み取れます。

年貢や公事は基本用語です。これらがうろ覚えでも、③が読み取れないことは分かるでしょう。

問題冊子19ページの補足に、「執権・連署の署名が見られる」とあります。彼らの署名があるということは、政権である鎌倉幕府が下地中分を承認したということです。執権や連署は基本用語なので、基本用語の知識で④も読み取ることができます。

 

資料を読み取ることができれば、二者択一まで絞れます。基本用語を身につけたうえで資料を読み取れれば、正答にたどり着けます。どれだけ難しい用語を身につけていても、資料が読み取れなければ、四者択一のままです。

 

この問題の期待値は次のようになります。

 

【期待値表 解答番号12】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

0.5

0.25

基本用語習得

1

0.25

標準用語習得

1

0.25

その他の必要用語習得

1

0.25

 

 

【期待値表 累積】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

6.95

2.95

基本用語習得

9.6

4.1

標準用語習得

10

4.75

その他の必要用語習得

11.25

6

 

 

以下の拙著では、センター試験でも同様の調査をしていますので、これからの調査結果とそちらと比較してみれば、『一問一答』という指標を用いて、センター試験に必要な知識レベルと共通テストに必要な知識レベルがどれだけ変化したのかが明らかになっていくことでしょう。 

 

 

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