誰も得しない日本史

誰も得しません

共通テスト難易度考察 H29試行調査16

H29試行調査の問題文はこちら(32Mと重いです)

大学入試センター

 

このシリーズの基本コンセプトは、こちらをご参照ください。

www.daremotokushinai.com

 

解答番号16

江戸時代の藩政改革について、改革が必要になった状況と改革の施策の組合せが適当でない選択肢を選びます。

 

選択肢は以下のとおりです。

 

①17世紀 戦乱は終わったが、寛永の飢饉が発生した。

       →治水や新田開発を進め、財政の安定を図った。

②18世紀後半 年貢収入の減少等により財政が危機に陥った。

         →領内の特産物を増産し、自由に販売させた。

③19世紀前半(1) 国内外の危機的状況に対応を迫られた。

            →有能な中・下級武士を登用して改革を推進した。

④19世紀前半(2) 藩権力の強化には財力と軍事力が必要だった。

            →専売制を強化したり、洋式技術を導入したりした。

 

①ですが、寛永の飢饉という難しい用語がありますが、新田開発という基本用語が含まれているので、基本用語の知識で正しいことが分かります。

②も、『一問一答』では、18世紀の藩政改革の特色である「専売制」(基本用語)の説明に、「自領の産物の生産・販売を独占」とあるので、基本用語の知識②はで適当でないことが分かります。

③は後期藩政改革の特色ですが、『一問一答』の暗記では判別することはできません。なお、正文です。

④は、『一問一答』の「雄藩」(基本用語)の説明文に「藩政改革を行い、財政を好転させ、軍事力を強化して幕政に大きな影響力を持った諸藩」とあるので、基本用語の知識で正しいことが分かります。

 

以上のように、基本用語の知識を理解していれば解ける問題であるにもかかわらず、正答率は37.7%しかありませんでした。受験生がこの問題を苦手としたということは、とても興味深いです。

 

この問題の期待値は次のようになります。

 

【期待値表 解答番号16】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

0.25

0.25

基本用語習得

1

1

標準用語習得

1

1

その他の必要用語習得

1

1

 

 

【期待値表 累積】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

8.57

4.45

基本用語習得

12.44

6.61

標準用語習得

13.5

7.42

その他の必要用語習得

14.75

8.67

 

 

以下の拙著では、センター試験でも同様の調査をしていますので、これからの調査結果とそちらと比較してみれば、『一問一答』という指標を用いて、センター試験に必要な知識レベルと共通テストに必要な知識レベルがどれだけ変化したのかが明らかになっていくことでしょう。 

 

 

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