誰も得しない日本史

誰も得しません

共通テスト難易度考察 H29試行調査18

H29試行調査の問題文はこちら(32Mと重いです)

大学入試センター

 

このシリーズの基本コンセプトは、こちらをご参照ください。

www.daremotokushinai.com

 

解答番号18

ペリー来航前後のできごとを記した選択肢から、適当なものを2つ選びます。

 

選択肢は以下のとおりです。

 

a アメリカはカリフォルニアまで領土を拡げ、太平洋を横断する貿易船や捕鯨船の安全に関心をもった。

b アメリカでは国内を二分した戦争が終わって統一が回復され、海外通商に関心が生じた。

c 瓦版や錦絵が多数出回り、民衆の間でもアメリカなど欧米への関心が高まった。

d 新たに開港場が設けられ、アメリカは日本にとって最大の貿易相手国となった。

 

解答に使用する選択肢の組合せにより、実質的にはaとbの二者択一と、cとdの二者択一の組合せです。この辺は、センター試験の形式の踏襲ですね。

よって、最短手順は次のようになります。

 

①aとbから適当な方を選択する。

②cとdから適当は方を選択する。

 

『一問一答』の暗記だけでは解けません。用語問題集では、開港後の最大の貿易相手国がイギリスであることは暗記できても(基本用語)、その原因がアメリカの南北戦争にあることを理解することはできません。本文のbの「国内を二分した戦争」とはこの南北戦争を指すので、bは誤文ということになります。用語の暗記ではなく、歴史の流れの理解を問うという良問といえるでしょう。

 

上で触れたように、開港後の最大の貿易相手国がイギリスです。よって、基本用語の知識だけでdを消去できます。

 

以上のように、この問題は基本用語の知識があれば二者択一まで絞れます。資料の読み取りは関係ありません。

 

この問題の期待値は次のようになります。

 

【期待値表 解答番号18】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

0.25

0.25

基本用語習得

0.5

0.5

標準用語習得

0.5

0.5

その他の必要用語習得

0.5

0.5

 

 

【期待値表 累積】

 

資料読める

資料読めず

用語習得せず

9.07

4.95

基本用語習得

13.9

8.11

標準用語習得

15

8.92

その他の必要用語習得

16.25

10.17

 

 

以下の拙著では、センター試験でも同様の調査をしていますので、これからの調査結果とそちらと比較してみれば、『一問一答』という指標を用いて、センター試験に必要な知識レベルと共通テストに必要な知識レベルがどれだけ変化したのかが明らかになっていくことでしょう。 

 

 

 【お知らせ】

Amazonで電子出版しています
 
 
Youtube版「のぶたの誰も得しない日本史 」