誰も得しない日本史

誰も得しません

参考書雑感 『表でまとめる 日本文化史』

以下、2017年4月5日の記事(引っ越し分)

 

表でまとめる日本文化史:日B309準拠

表でまとめる日本文化史:日B309準拠

 

 

文化史は苦手もしくは嫌いという受験生は多いにもかかわらず、センター試験のおよそ3割が文化史という厳しい現実があります。そこで、文化史をなんとかしたいと思っている受験生は多いと思われます。
著者は、文化史の学習には「とにかく徹底した分類・整理の作業が必要となる」が、そのためには「表」という形式がもっとも威力を発揮するといいます。
本書には大きな注意点があります。
本書は、学習者が手元に『詳説日本史 改訂版』を持っていることが、ほぼ前提になっています。
この本には写真や図表が全くないため、本書単品で長期的に学習するのは難しいと思われます。文化財の写真は『詳説日本史 改訂版』を参照させる形となっているため、学校で『詳説日本史 改訂版』以外の教科書を使用する現役生には使いにくいです。致命的なことに、『詳説日本史 改訂版』はこの四月の改訂出版なので、浪人生が手元に持っている教科書は『詳説日本史』です。
(いちおう、最下段に『詳説日本史 改訂版』へのリンクを示しておきますが、定価の二倍の転売価格です。。。〈教科書は手に入れにくく、発売直後なため〉)
以上の注意点を前提として、メリットとデメリットをあげていきます。
 
メリット:
・本書は表という形式で、文化史の事項を細かいところまで網羅的にカバーしています。情報量はかなり充実しています。
・非常に良く整理されているため、単語帳を自分で作成する必要がなくなります。
 
デメリット:
・情報量が多い反面、解答となる語句の説明は相当に簡略化されているため、語句の意味も分からないままの丸暗記になりがちです。
・語句の出題頻度や、語句の難易度について一切言及がなされていないので、何が重要な語句で何が難関校向けの語句なのかが分からない。
・軽いがサイズが大きいので、持ち歩くのが難しい。電車の中で利用するのはキツそうです。
・飛鳥文化から始まります。
 
総評:
・図表がないのに細かいところまで問うので、上級者向け。
・難関校を受験する者が入試直前のラストスパート用に使うのがよさそう。
・出題傾向が明白な大学を受けるときに、ヤマをはってその部分だけ集中してやるのはアリかも。
 
 
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