誰も得しない日本史

誰も得しません

日ソ平和条約は実在したか!?

以下、2017年12月26日記事(引っ越し分)

 

次の例文を見てみましょう。

 

"I hate to disappoint you, but this isn't a treaty of peace and friendship between Japan and The Soviet Union. It's Soviet-Japanese Joint Declaration."

 

日本語訳は、「がっかりさせて悪いのですが、それは日ソ平和条約ではなくて日ソ共同宣言です。」

 

 

どういうことでしょう。

日ソ間には平和条約は結ばれなかったので、日中平和友好条約(福田赳夫内閣)はあっても、日ソ平和条約はありません。 鳩山一郎内閣のときに行われた日ソ共同宣言だけなのです。

それゆえ、日ソ共同宣言に「ソヴィエト社会主義共和国連邦は、……歯舞群島及び色丹島を日本国に引き渡すことに同意する」とあっても、 その直後に「ただし、これらの諸島は、日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との間の平和条約が締結された後に現実に引き渡されるものとする」とあって、 今に至るまで返還されていないのです(なお、日本は四島すべての返還を主張)。

これは正誤問題の定番です。センター試験では、ほとんど出てきていませんが。

 

「条約」といえば、一般的には"treaty"。 他にも"pact"がありますが、用法の違いは不明瞭。

国家間の条約はtreatyで表すことが多いようですが、明確に決まっているものではないようです。 例えば、「ワルシャワ条約機構」は"Warsaw Treaty Organization"とも"Warsaw Pact Organization"とも表記します。

 

受験に出てくる「宣言」はいくつかありますが、有名どころはポツダム宣言でしょうか。 正式名称は"Proclamation Defining Terms for Japanese Surrender"なので、"Potsdam Declaration"とか"Potsdam Proclamation"と表記されます。

 

(参考英文)試験に出ない英単語 実践編

 

 

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